2023年3月某日、約7年ぶりに旧友たちと集まった。
毎年計画はするものの、新型コロナの影響が大きく流れに流れて今回の再会となった。
東京からの出張組も含めて、この機を逃すと次回はいつになるか分からないということで僅か3時間の宴のために大阪までの新幹線に飛び乗った。
急遽、岡山から行ったにもかかわらず予約してあった店は、お酒を一滴も飲まない私に対する配慮(?)とキャプテンに対する敬意(?)が微塵も感じられない「大阪で最も日本酒の種類が豊富な店」という微妙な店選びであったが、それはそれとしてとにかく楽しい一時であった。
中学、高校で同じ部活で大量の汗と微量の涙を共に流し、“昭和的体育会系スパルタ部活”からも脱落せずに6年間やり切った仲間が集まれば、近況報告が少々で、メインの話題はやはり、40年前の忌まわしい(?)記憶と、今では笑い話になった楽しくない思い出が中心となってしまうことはお約束でもある。
5名の内誰かが言った「…でも、最後までやり切ったからこそこうやって晴れやかな気持ちで過去も現在も共有出来ると思う」という言葉に象徴されるように、その時の熱い経験は後の人生において、何らかの自信となり仕事上でも糧になっていることは間違いないようだ。あれから過ぎ去った、40年という月日に比べて一緒に過ごした6年は圧倒的に短いが、その濃密さにおいては同じくらいの価値があると思う。
終宴後には皆、次の日も仕事がある中、最終の新幹線まで見送りに来てくれた。新幹線の窓からその姿を見ると、数時間前から心なしか若返ったような気がしたのと同時に、明日への勇気をもらえた。
今から43年前、神様が与えてくれたこの出会いと紡げた時間に心から感謝‥である。
鈴木 茂和
- 2023.04.14 Friday
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- 13:16
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- by 山根一人/アール・ケア役員