サルは、なぜ立ってヒトに進化したか



写真は、東京大学教育学部名誉教授の太田 堯 先生。
先生の講演を4回ほど聴いたが、今でも頭に焼き付いている話がある。
先生が小学校の授業に行き、狄焚熟澄蹐鮠学生に教えた後、ある男の子から質問された。
「先生、何でサルは足で立って歩いたの?」という質問だった。
先生は進化論については専科だったが、「なぜ?」と聞かれてハッとしたらしい。
答えが出ず、来週の授業まで待って欲しいと、男の子から宿題を預かった。
1週間、必死に考えたが答えが出ないまま再度教壇に立った。
すると、その男の子から、「先生、どうしてかわかった?」と聞かれ、とっさにこう答えた。
「あのね、サルはその気になったから両足で立って歩いたんだ。」

このエピソードが語るものは何か・・・。

生き物は目的をもって生きている。
動物も餌を見つけ、子孫を増やすために生きている。
平地に追いやられたサルの集団が、当時は高い位置に実を着けた稲穂の元草の実を食べるという目的を持ったからこそ立ったと説明した。
「その気になる」ということが、教育の中でいかに重要かを語るエピソードだ。

子供も、生徒も、社員も、その気にさせる教育が必要だと教わった。
先生は2018年12月23日、100歳で他界された。

私に、教育というものの第一歩を教えてくれた先生だった。


山根 一人


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