電話の中の師

第57回「脳卒中異常歩行と下肢装具療法」 〜 病態によるベストな選択 〜
講 師/森中 義広 先生(横浜病院 リハビリテーション科 技師長)

 

写真は12年前の講演場面。今の私と同い年の57歳の時の先生。
脳卒中の下枝装具・歩行が専門で、多くの講演・執筆・実技講習会等を行ってきた。
36年前から今日までの先生との交流の中で、多くのことを学ばせていただいた。

 

目指す道を一つに絞ること
物事に執念深く取り組むこと
妥協せず常に貪欲であること
一匹狼の時こそ情熱をもつこと
世界を視野に入れること

 

言葉ではなく生き様の中から、こういった事を教えられ、それが今でも頭に浮かんでくる。

 

出張での初夏の東京。風が心地よく清々しい午後だった。
一本の電話が鳴り、「おう、久しぶり。元気?」と電話に出た。
「父が、5月5日に亡くなりました。」との息子さんの第一声。
末期の肺癌、そして全身転移との報告を受けた。
気が付けば歩は止まり、電話を切った後も無意識の中で空を見ながらじっと立っていた。
想いは、「惜しい業界の偉人を亡くしてしまった」に辿り着き、5〜6分くらいだろうか、
再びゆっくりと歩き出した。

 

翌日、岡山に戻ったが、これからも先生は私の電話の中にいる。
かけることができない電話番号の向こうに、ショートメールの文字となって先生はしっかりと生きている。

素晴らしい生き様と教えを私に見せてくれた先生に心より感謝する。     

 

森中先生、本当にありがとうございました。      合 掌

 

山根 一人
 


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