出逢いは必然。「1秒たりとも早くなく、1秒たりとも遅くなく。」

 写真左は、春の叙勲で「旭日小綬章」(きょくじつしょうじゅしょう)の栄誉にも輝いた人物。
 私も理事を務める 公益社団法人 日本理学療法士協会(会員11万人)の会長 半田一登(はんだかずと)氏。
約13年前、窮地に追い込まれた業界の立て直しのために二人は別の地から偶然に立候補し、共に当選して出逢った。

 

 この13年間、会長の行動から多くのことを教わったが、もう一つ昔の出逢いで最も思い出に残ることを紹介したい。

 

 

 私は今から30年前、病院を退職し、地域の開業医と連携して訪問リハビリを起業した。
起業後1年半ほどすると、地元紙で話題となる反面、同業からは「身を売ってカネに走った」とか「訪問で野に下った」という冷ややかな声が私の耳に度々入っていた。
 そんな最中、若かりし会長が日本理学療法士協会の理事として岡山に講演に来た。中央からの重責者の岡山入りで、県役員もピリピリする中での出迎えとなり、「理学療法士の身分保障と新たな身分確立」と題して講演が始まった。
 私は、自分の仕事に誇りをもちながらも、肩身の狭い思いの中、現在の専務と二人で講演会に参加していた。

 

 さすがに説得力と人間味のある内容だったが、講演の終わりに神の声が響いた。
「この岡山の会員の中には我々の新たな身分を確立するために、地域の開業医と連携して将来不可欠な訪問リハビリを展開している若者がいると聞く。日本協会でも話題になっているが、これは全国初で素晴らしいことだ。皆さん、自分たちの身分は自分たちの手で作っていくもの。岡山の既成事実はどんな理屈よりも強く、そして大きな説得力をもつ。全国の会員のために、そんな活動をしている岡山の若者に、私はエールを贈りたい。」というものだった。
 私は、嬉しさのあまり鳥肌が立った。その一言によって全てが報われた瞬間だった。

 

 そしてその16年後、二人の当選によって会長と再会することとなるが、この話をした際、「あの時の若者とは君だったのか。何かの縁だなぁ。いつの時代もそんな人間がいて改革が始まる。」と遠くを見つめながら語ってくれた。

 

 全てが必然の出逢い。 会長! あの瞬間に頂いた元気、本当にありがとうございました。
 

山根 一人


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