網の目でつながった社会 〜 新卒者の成長に期待を込めて 〜

新年度が始まった。4月1日以降の1〜2週間、朝の通勤途中にリクルートスーツを着て通勤する若者達をよく見かけた。ところが、その期間が新人研修だったのか4月も後半となるとその姿を見かけなくなった。
今頃、彼らはそれぞれの現場に配属され、今年もまた新しい力が加わって世の中が回っていくのかと思うと、35年前の自分はどうだったかと思い起こす。
 
考えてみれば、新入社員は就業するまでに社会の中で多くの人々にお世話になってきた。例を挙げればきりがないが、授業料を払い続けてくれた親、学校の恩師、気持ちよく勉強させてくれた学校の清掃員の方、通学でお世話になったバスの運転手さん。さらに、私生活に目を向ければ、不動産屋さんから始まり、大家さん、スーパーや居酒屋の店員さん。もっと言えば、自分が使うあらゆる物を作ってくれた人々。全てが、網の目のようにつながった社会となって自分の学生生活を支えてくれたことに間違いはない。
そんな新入社員が、これからは社会に参画し、直接・間接的に人々を喜ばせ、人の役に立ち、社会の問題を解決する。つまり恩返しをしていかなければならない。その第一歩を踏み出した彼らに、現場責任者や先輩社員は、新人研修では学べない何を教えてやるべきなのか。
教えることで互いが成長できるもの、それは仕事内容だけにとどまらず、「ものの考え方や見方」、「人としての心の持ち方」、「仕事観」や「人生観」を、ある時は熱い言葉で語り、そしてある時は姿勢や行動をもって示してやらなければならない。新入社員らは、そんな現場責任者や先輩職員を模範として、新たな価値観を創っていく。
そして、そんな人間関係の中から、「あの人は素晴らしい」、「あの人なら尊敬できる」、「あの人のようになりたい」という想いが生じ、その人を「師」として真似ることで新入職員の成長にもさらに拍車がかかる。そんなバトンの受け渡しがあってこそ、より良い社会が構築されていくのだろう。

 

自分の置かれた場所で10年・20年後に、人として、またプロフェッショナルとして、大きな花を咲かせていただきたい。

山根 一人


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