グランドヒストリーからの学び

今日、明日と福山にて開催される日本通所ケア研究大会に参加させて頂いている。

 

本日の特別講演では、地域包括ケアシステムの生みの親とも言われる埼玉県立大学理事長の田中滋先生のお話を聴講させて頂いた。
テーマは「2025年、2040年の地域包括ケアの姿と介護経営」という壮大なものである。

 

講演の中で“グランドヒストリー”という言葉が出てきた。
直訳すると壮大な歴史、背景といったところであろうか。

 

この地球上に人類が誕生してから700万年。
近代文明の発達からつい19世紀半ばまでの長い期間の人の死亡理由は、飢餓(栄養不足)や感染症といったものが大半を占めており、今のように糖尿病などの生活習慣病というものは少なかったようだ。
今や医療の進歩や保険制度の確立、物質的な豊かさが担保されている中、死亡者数自体が激減し、長寿が当たり前となっている。
長い人類の歴史からみてもほんの150年という直近での変化があまりに急激に起きているようである。

 

そんな激変ともいえるこの時代に、医療、介護の連携は元より、子供からお年寄りまでを支えるには、予防、住まい、生活支援が必ず必要となってくるという、いわゆる地域包括ケアシステムの重要性を改めて認識させられた。

 

講演の最後には来る介護人材不足の話も多少触れられたが、先生はあまり問題視されていないとのことであった。
そこには、ICT、IoT、AIなどを駆使しつつ、業務の効率化で労働生産性の向上を図れば、今必要と言われている人数ほどはいらないのではないかというのが先生のお考えであった。
確かに、今の当たり前が将来の当たり前とは限らないことは沢山ありそうだ。

 

長い過去、歴史からの学びも必要であるが、この激変の時代にただ不安感を抱くのではなく、常に新しい感覚、視点をもつことはやはり大切な気がする。

 

小馬 誠士
 


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