継往開来  〜 リハビリテーションの巨頭と共に 〜

 

去る1月6日、日本のリハビリテーションの三大巨頭の一人、大田仁史先生と会食の機会をいただいた。

81歳を迎えられたにもかかわらず、熱い言葉で、障害を持つ人の心、障害を負っての生活、それを支える人のあり方、そして地域社会のあり方を私に説いてくれた。

リハビリテーションを念頭に置く私は、この40年間、先生の著書や講演から多くの示唆をいただいた。

 

医学のターゲットは、感染症との戦いから始まり、労災・事故傷害を経て高齢者を含む慢性疾患へと移り、昨今では遺伝子や再生レベルにまで至っている。

一方、リハビリテーションのターゲットは、悪化を続ける中にあっても、いかにその人らしく生き続け人生を全うさせるかにある。

 

高齢者の肺炎は治さなければ命に係わる。

しかし、救急車で病院に搬送し、生活環境を変えて2週間の入院の後に得られたものが、肺炎の完治と認知症では、医学的な勝利はあってもリハビリテーションの敗北となる。

この事例に対し、訪問リハビリを続けながら訪問看護を導入し、かかりつけ医が自宅で抗生剤の点滴を行うと、医学とリハビリテーションの両立はどうなっていただろう。

 

大田先生の直筆に「継往開来(けいおうかいらい)」がある。これは、先人の事業を受け継ぎ、発展させながら未来を切り開くことを言う。

 

大田先生のリハビリテーション思想、これを私たちは引き継がなければならない。

 

山根 一人

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